2014年2月28日金曜日

【USCPA】テストレットの難易度変化について。

今更ですが、USCPAのMCのテストレット毎の難易度変化について、照会を受けたので、記載したいと思います。

本件に関しては、本試験受験中の昨年6月にも、記事を書きました。
2013年6月3日の記事。
【USCPA】 やはり、MC第2セットが難モードでないとダメなのでしょうね。


ただ、合格後に他の人のブログ等を眺めていて、気が付いたことがあります。
それは、「実は、難モードの上位に、激難モードがあるのでは?」と言う疑念です。
以下に詳細しますが、あくまでも、貴公子の私見ですので、そこは御了承下さい。

MCのテストレット毎の難易度変化システムに関しては、NASBAから下記のレポートが出ております。全9ページを読みましたが、非常に詳細だと思います。
(こういう所のオープンさは、秘密主義の日本と違い、アメリカのいい所だと思います。)

How Is the CPA Exam Scored?

特に下記の13項記述は、秘中の秘でしょうね。
>13. Can I get all medium testlets and still pass?
>Yes, but for this to happen, you would have good but not excellent performance on the
>first two testlets, and then excellent performance on the last testlet.

ただ、上記レポートには、裏事情が詳細されているが、その一方で、必要以上の事は書いていないとも思います。
つまり、嘘は勿論、書いていないが、、かと言って、すべてを記載している訳ではないと思う。

そう言う前提で、気が付いた事を列記します。

気付き1)
「難」と一口に言っても、実は、Medium Difficult(難モード)とVery Difficult(激難モード)
があるのではないか?
さらに言えば、NASBAのレポートで言っている、Difficultとは「激難モード」だけで、「難モード」は、
Mediumに分類されているのではないか?

貴公子は、本試験を、14回受験したが、箸にも棒にも掛からない低得点(FAREで57点と62点)を取った、初期の試験では、明らかに、3テストレット共、Midium(普通モード)であった。
解いていて、引っ掛かる様な所が全く無く、ラクに回答できました。
しかしながら、1点差や2点差で、落ち続けている、受験中期以降は、第2テストレットは、難しくなりました。しかし、それでも、「これは、難しくなったよね。」って言う程度で、「激難」とは、程遠いものでした。
おそらくだが、数点差で落ちている時は、Medium Difficult(難モード)なのではなかったのか?

受験期終盤に、3連勝でPASSした際は、明らかに激難と思えるテストレットが、最低1つはあった。
(FAR、AUDとREGの第3テストレット、BECの第2テストレット)
他の合格者の方と話していても、「Crazyなテストレット」とかの表現がされるテストレットがあったと、必ず言います。
要は、難モードと激難モードの2つがあり、3つのテストレットの内、「激難モード」が一つはないと、ダメなのでは?
それと、激難モードは、最大1つまでで、2つは存在しえないのではないか?
逆に言えば、第2と第3テストレットが、ただの「難モード」なだけでは、70点前半止まりなのではないか?


*第3テストレットまで書くと、表が煩雑になり過ぎるので、第2までしか書いておりません。

気付き2)
上記の気付き1)と連動するのだが、Excellentの定義が、想定以上に、キツイのではないか?
上述の13項記載には、「全3テストレットが、普通モードであっても合格する事はある。ただ、その場合は、最初の2テストレットが、Good Performanceで、最後のテストレットが、Excellent Performanceである必要あり。」とあります。
ただ、ここで言う「普通モード」は、上表で言うところの、Medium Difficultも含めた、「普通」なのではないか?
 
さらに、ここで重要なのは、Excellentの定義です。
一般的に、アメリカ社会では、5段階評価が標準なっております。(人事評価とかでも。)
つまり、昇順に、Poor → Below Average → Fair → Good → Excellent。
また、試験でGoodと言った時は、普通70~80%前後を指し、Excellentと言ったときは、90%前後以上を指します。
つまり、少なくとも、Mediumモードのテストレットでは、完璧に近い回答を書き上げないと、激難モードに移行しないのではないか?
逆に言えば、第1テストレット(普通モード)の出来が70%程度でも、第2テストレットは難モードには移行するが、その難モードの第2テストレットでもう一度、GOOD以上を出さないと、激難モードに移行しないのでは?

勿論、実際のところは、どうなっているか分かりません。
ただ、繰り返しになりますが、合格した回は、必ず「激難モード」が1つはあったし、1点とか2点差で落ちた時は、Medium Difficultモードが1つないし2つはあったし(激難モードは無かったし)、箸にも棒にも掛からない時は、すべてが、Mediumモードでありました。

あくまでも私見ですが、結構いい線を行っていると思います。
何かの御参考になれば!!!


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2 件のコメント:

  1. 楽しくブログを拝見させて頂いてるおります。 先の試験で85点でBECをパスしました。私見ですが、私自身難易度変化は全く感じませんでした。 即ち、難易度は、受験生の知識レベル及び学習の度合いに依るものであり、定型化できるとは思えません。 受験生にとっては、この難易度の変化という幻に幻惑され本番で力を発揮できない事の方が悲劇だと思います。

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  2. コメントをありがとうございます。

    >先の試験で85点でBECをパスしました。
    >私見ですが、私自身難易度変化は全く感じませんでした。

    another71サイトを眺めていても、BECを85点以上を取る人は、あまり見たことがありません。
    日本人受験者の中では、私の知る限り、最高得点ですね。(AUDやFARなら、相応数おりますが。)

    確かに、難易度変化を気にしすぎるのは、本末転倒でしょう。
    本当に理解していれば、どんな問題が出てきても、簡単に見える筈ですから。
    そのレベルで理解するのが、正道であることは理解致します。
    (85点と言うスコアは、そういうレベルのスコアだとも思います。)

    ただ、ぎりぎり合格が圧倒的多数を占める日本人受験生は、貴公子も含め、中々、そのレベルに近づけないのがツライのですが。。。。

    兎に角、有用なコメントを有難うございました!

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