2009年2月8日日曜日

内定取消された若者へ。

今日、自宅(東京近郊の中規模都市)近くのスーパーを歩いていたら、北海道展がやっており、北海道の食品業者が複数出展し、主に海産物の販売をしておりました。
何気なく、覗いていたら、その中に小樽市の食品業者も出展しておりました。
その業者さんは、私が拓銀小樽支店にいる時の取引先でした。
そこで、「いやあ。僕は12、3年前に、拓銀小樽支店で3年間働いていたんですよ。」と店の人に話し掛けて、5分程度ですが、拓銀に関しての昔話をしました。
業者の方も、小樽からこの展示会に来ており、小樽の話題に関して、話が弾みました。
50歳過ぎの年配の方でしたが、楽しく話ができました。

ただ、私が元拓銀の社員だと言う事で、「大変だったでしょう!苦労したでしょう!」みたいな事を何度もおっしゃっていましたが、この件に関してだけは、私は、笑みを浮かべて頷くだけでした。
実は、その辺の事に関しては、内心、私は以下の様に考えています。
「その後の人生において、苦労もしなかったし、大変でもなかった。」
むしろ、「拓銀破綻により、いい意味で捨て身になれて、その後のフィリピンマニラ4年の生活を含むExcitingな人生が送る事ができたので、むしろ拓銀破綻には感謝している。」と。

確かに、拓銀が破綻しなかったら、その後の6回の転職も無かったでしょう。
その意味で、「人生の予定が少々、狂った」とは言えますが、それ以上でも、それ以下でもありません。
新卒で拓銀に入社した時は、何も知らない『お坊ちゃま』だったが、拓銀破綻をきっかけに、世間の現実を知り、「失うものは何もない。」とまで、当時の私が奮い立ったのも事実です。
フィリピンマニラでの4年間も、拓銀破綻があったからこそ、存在しえた話であります。

目下の不況で、内定取り消しや企業倒産で途方にくれている若者も多いでしょうが、一つだけ偉そうに言わしてもらえば、「発生している現象に対し、それをどう解釈分析し、どのようなアクションをとるかは、その人の教養であり、知性であり、エネルギーレベルであり、行動力である。」と言いたい。
内定取消されたから、就職活動失敗したから、「私の人生は終わった。」と若者が言うのは、あまりにも芸がないと思いますよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿