2009年7月4日土曜日

小泉元首相には、個人的に「恩義」がある。

衆議院の解散総選挙が近そうですね。
いよいよと言う感じですか。
私は、いわゆる無党派層なので、自民党に対して特別な思いはありません。
しかしながら、小泉元首相には、個人的に感謝しており、その関係で、今までの選挙では、自民党に一票を入れてきました。
(次回の選挙で、どこに入れるかは、さすがに微妙ですが。)

今日の話題は選挙ではなく、なぜ、私が小泉元首相に個人的に感謝しているかを説明したいと思います。
(因みに、私の現在の選挙区は小泉Familyの地盤である神奈川11区とは、全く無関係です。)

端的に言えば、私の魂を救ったのが、小泉氏からだからです。
具体的に書きましょう。
(因みに、この観点は、小泉氏について書いた如何なる著作及び、記事においても、指摘されてこなかったポイントだと思っております。)
90年代後半から、2001年に小泉氏が首相になるまでに、村山富一、橋本龍太郎、小渕恵三、森善朗と首相がめまぐるしく変わりました。
先日、有罪が確定した元外務省職員、佐藤優氏に拠れば、「橋本、小渕、森がとても優秀な首相で、小泉は史上最低の首相だ」との事でした。
(断っておきますが、私は佐藤優氏の初期の著作は基本的に全部読破したし、デビュー作の「国家の罠」と「私のマルクス」には、知的に
 面白かったとの感想を持っております。)
佐藤氏は、その著書の中でも執拗に、小泉氏をこきおろしており、橋本氏、小渕氏を絶賛しておりますが、かなり偏ったと言うか、間違っ
た認識だと思います。
その意味で、「佐藤氏は、思い込みが激しいのでは?」と最近は考えております。

さて、行きましょう!
政治家というか、ビジネスマンでもそうですが、リーダーに必要な資質とは何でしょか?
「陰気な顔をしながらも、実は、権謀術数を駆使して、ふと気がつくと実績を出している」と言う様な「陰性植物」の資質では断じてない筈です。
そうした裏方(汚れ仕事)は、政治の世界では官僚が、ビジネス界では係長・課長クラスの中堅がやることです。
リーダー自身が、陰性植物ではいけないと思う。
リーダーたるもの、虚勢でもいいから、陽性であるべきだというのが、私の信念です。

その意味で、橋本も小渕も森にも、私は本当に失望していた。
当時、外交政策を見ていても、ただ、外国にぺこぺこ頭を下げて、金を貢いで喜んでいる「貢ぐ君」にしか、
わが国の国家元首が見えなかった。
私は当時、20台後半の若者であったが、あの当時、海外旅行に行っても、日本人と言うのが恥ずかしかった。
「卑屈に屈服して、海外で金を貢ぐだけが取り柄」の国家の国民と見られるのが、本当に嫌だった。

アメリカに旅行に行くと、向こうでは、「中国人です。」とか「韓国人です。」とか「自称」していました。
私に限らず、あの頃は、多くの日本の若者が、海外で「国籍詐称」をしていた。
朝日新聞か何かでは特集まで組まれたと記憶しております。
また、あの当時、世相に敏感に反応する若い女性による、「援助交際」が社会問題になったのも記憶に新しいと思います。
もうひとつ例を挙げれば、あの頃、若者の間で流行った、おやじ狩りや、カラーギャングと言われる現象もそうでしょう。
とにかく、時流に敏感な若者が男も女も、刹那的に、暴力的に生きていたのがあの時代であった。
つまり、あの頃、若者を中心に、日本人全体が、どうしようもない屈辱と虚無感にまみれていたと私は分析しております。


私自身も当時、日本人であること自体を恥ずかしいと思っていたし、日本社会に絶望していた。
したがって、2001年の初めに、逃げるように日本を離れ、「フィリピンで月給3万円のフリーター生活」を始めました。
あの当時の卑屈な祖国から逃げたかったし、日本人と言う国籍さえも消したかった。
兎に角、祖国であり、母国である日本を、ここまで駄目にして、国民を屈辱にまみれさせたのは、村山であり、橋本であり、
小渕であり、森であると、当時思っていたし、今でもそう思っている。
その意味で、かれらは明らかにリーダー失格であった。

そこを佐藤氏は忘れている。
幼稚な意見であることは、百も承知。しかし、幼稚であるからこそ、本質的であり、重要でもある。
「国民に勇気を与えられなかった。」、「国民を屈辱にまみれさせた」と言う「罪科」が、上記4名の首相には、確実にあると思います。
正に、罪将。

その後、首相になったのが、小泉氏。
兎に角、勢いが良かったし、外国に対しても、「言うべきことキチンと言っている。」と言う印象は、国民に与えた。
小泉氏が首相になってから、日本全体を覆っていた屈辱感が払拭されたと思っている。
海外で、「国籍詐称」する日本人の若者も、問題にならなくなったし(現に私もマニラで、”I am Japanese."と普通に
言える様になった。)、渋谷あたりで問題になっていた若い女性の「援助交際」も、突然、下火になった。
そして、私も小泉政権絶頂期の2004年には、「素晴らしい祖国に帰ろう!」と思い、フィリピンでの4年に渡るフリーター生活を
終わらせて、日本に帰国しました。
もし、あの時、小泉氏ではなく、別の人が首相になっていたら、日本は、色々な意味で完全に終わっていたでしょうし、
国民は、絶望と屈辱にまみれている様な虚無的な世界が生まれていたでしょう。

小泉氏は、日本を救った。
そして、私の今があるのも、すべて小泉氏のおかげと思っております。
その意味で、小泉氏には深謝しております。
佐藤氏は、実務家として甘い!
「神学の知識はあるし、思想史にも精通しているのであろうが、逆に言えば、それだけなのでは?」と最近は思っております。

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