2009年12月6日日曜日

貴公子の造語「クラウドマネジメント(CLOUD Management)」


またもや、クラウドコンピューティングの話で恐縮です。
しかしながら、今だ、SIベンダー等のプロも含めて、多くの人が、全く勘違いしております。
このこと自体に、ある意味の失望を感じざるを得ないが、別の意味では、ITの難しさとか複雑さを象徴しているとも言えるのでしょう。
(もっとも私自身が、正確に理解しているのかどうかも100%シュアではないが。。。。)
 
クラウドとは、つまり、雲です。
要するに、「よく分からない雲の中で、すべてが行われている。」という状態です。
そのクラウドコンピューティングに於いて、現時点でトップを走っているのが、Googleなのです。
これが、「どれだけ革命的なことなのか?」を、ITのプロ以外の方に説明したいと思います。
私(哀しみの貴公子)の全くの造語である「クラウドマネジメント」と言う概念を例示しながら、クラウドコンピューティングが、
「IT技術にとどまるものではなく、ビジネスのやり方を根本的に変革する決定打」と言うことを説明します。
また、このクラウドマネジメントを説明することで、クラウドコンピューティングの「クラウド」という言葉の革命的な意味
が理解できるとも思います。
 
現在、多くの日本企業が、人事管理・経理管理・営業・技術と言った業務を、本社組織で行っております。
確かに、多くの企業が、一部の業務(例えば、経理業務)を、中国等の外国の業者に、アウトソーシングをしていたりはしております。
しかし、クラウドの世界(私の造語の世界での「クラウドマネジメント」の世界)は、そんなものではありません。
先程の例では、アカウント業務を「本社会計部門が、中国の特定の会計事務所に依頼する。」という手続きが必要ですが、
クラウドの世界では、会計の仕事依頼を誰かが(本社の会計部門に限らず)、クラウド組織に投げるだけでいい。
つまり、「どこの国のどこのベンダーに投げるか?」は、クラウド組織が決めます。
 
営業活動も同じです。
現状日本のどこの企業も、営業本部は、日本国内にあって、そこから日本本社のスタッフが、海外に営業活動に行ったりしております。
海外現法にも、勿論、営業部隊はあるのでしょうが、それでも、あくまで本社の下請けの位置付けであり、「こんな情報があるから、ムン
バイ支店のスニルさんから営業をかけて下さい。」みたいな指示を、日々出している筈です。
また、現地法人の無いエリア(例えば、アフリカとか)に営業をかける場合は、日本本社サイドで、誰か営業スタッフを人選し、アサインしてい
るのが、多くの日本企業の現実である筈です。
この様に、何だかんだ言っても、現状は、日本企業の場合は日本本社主導であり、アメリカ企業の場合は、アメリカ本社が主導となってい
るのです。
 
クラウドマネジメントでは、ここをクラウド化します。
つまり、その会社のグループの誰かが、「アフリカの某国で、ビジネスチャンスがある!」と言う情報を、クラウドコンピューティングを
使い、組織のクラウドネットワークに報告すると、雲(その会社のクラウド組織)が、適材適所の人材を、世界的なリソースの中から、
自動的にアサインする事となります。
ここで重要な事は、誰をいつアサインするかを、日本本社が決めるのではなく、雲の中で、「自動的に決められる。」と言う点にあります。
 
勿論、物理的なクラウド組織は必要ですが、そのクラウド組織は、時差や交通の便、物価、税制、治安、為替と言った刻々と変わる状況を勘案しな
がら、数年毎程度のスパンで、物理的ロケーションが変わってくる事となります。
この世界では、現地法人(日本法人も含め)は、ローカルな情報をクラウド組織にITネットワークで、エスカレートする。
そして、クラウド組織は、会計や営業、企画、人員アサインメントさえも含めて、「雲の中」で決定し、現地法人に指示する。
つまり、日本本社はもういらない。
おそらく、クラウド組織は、シンガポールとかドバイに創設するのが、現時点では、妥当なのでしょう。
「企業の国際化とIT技術の進歩と共に、日本本社は不要になり、ITネットワークだけではなく、本社機能でさえも、クラウド化するのでは
ないか?」と考えております。

要は、クラウドコンピューティングの行き着く先は、必然的にクラウドマネージメントなのです。
その位の衝撃をもった、クラウドコンピューティング技術なのです。
 
この「クラウドマネジメント」という造語は、商標登録したい位です。(笑)

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