2010年7月10日土曜日

【週刊貴公子 モーニングセッション】 情報分析講座(笑) 

最近のマスコミは、Pureですなあ。純粋真っ直ぐ君ばかりで、どうしてこう物事を字面通りにしか受け止めないのでしょうか???
例えば、明日、投票の参議院選挙に関する、この記事です。
→ http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E2EBE2E3848DE2EBE2E5E0E2E3E29C9CEAE2E2E2

(以下、引用)
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11日投開票の参院選で民主党の獲得議席が50議席前後にとどまるとの日本経済新聞社の情勢調査などを受けて、同党内が動揺している。枝野幸男幹事長ら党執行部が早くも菅直人首相の責任を回避しようと予防線を張る一方、小沢一郎氏に近い議員らは首相や枝野氏の対応を批判して揺さぶる。選挙直後から党内抗争が激化する恐れがあり、今後の政局は波乱含みだ。

(中略)
「民主党の予想獲得議席数は50±3」。9日には同党調査局の独自分析も出回り、報道を否定できなくなっていた。56議席獲得による国民新党を含めた与党過半数はもちろん、首相が掲げた勝敗ライン54の達成も難しいとの危機感が広がる。
「消費税問題が大きく足を引っ張っている。首相が出したのは間違いだった」。小沢氏に近い三井辨雄国会対策委員長代理は9日、記者団に指摘。みんなの党との連携を探る首相と枝野氏の発言も「かえってみんなの党を勢いづかせた。完全にマイナス」と批判した。
(後略)
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どこのマスコミも、「消費税問題を選挙戦の最中に投げ掛けた菅直人首相の行動は、選挙戦術として間違いだ!」という論調ばかりですが、普通に裏を読めば、「菅首相は、選挙戦での不利を理解した上で、意図的に、消費税問題を選挙期間中に投げ掛けた。」と読み解ける。
その意味で、菅首相は腹の座った、戦略家と言える。

「なぜ、与党にとって不利な話題を敢えて、掲げたか???」とか問われれば、理由は明快。
つまり、消費税問題をメインに据える事で、民主党が抱える他の問題(政治と金の問題や、小沢一郎前幹事長の問題、外国人参政権問題、あまりにも事務処理がいい加減な子供手当て問題、高速道路無料化に関わるマニュフェスト違反問題)をすべて、隠蔽した。

ビジネスで日常的に、情報戦に従事している貴公子に言わせれば、今回の菅直人首相の言動は、あまりにも当然の帰結であります。
逆に言えば、マスコミが言うように、「首相の口が滑った。」とか、「深く考えずに言った。」とかの表面的な分析しかできないマスコミは、純粋過ぎる!
ビジネスに於いてもそうですが、相手の発言の本当の意図を読み解く事が重要と考えております。

こんな事を考えながら、明日の投票日を迎える事になります。

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