2010年9月9日木曜日

週刊貴公子 9月第2週号 ~典型的な権力闘争と国策捜査!

ショックです。
私は、佐藤優の「国家の罠」を、2005年に読んで以来、鈴木宗男議員の事を、注視してきました。
確かに、北海道新聞の下記記事が指摘する様に、利益誘導型の古い政治家なのでしょう。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/250194.html

(以下、引用)
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政治は国民の信頼が何より重要である。新党大地が掲げる地方の活性化や官僚政治の打破という政策を実現するにも、政治の信頼と透明性が大前提となる。
問われたのは、企業から支援を受ける見返りに役所に口利きして便宜供与するという「古い政治」のあり方だ。鈴木議員は業界と役所の仲介役を果たしたことになる。
政治と業界の不透明な関係は自民党政権時代に繰り返し指摘され、国民の政治不信を招いた。

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しかしながら、鈴木議員が、橋本、小渕、森首相時代に、北方領土問題解決に向けて、精力的に動いた事は誰もが認めるところである。
多少のオーバーステップはあったのだろうが、「信念に基づいた立派な政治家」であったことは間違いない。
本人も言うように、最終的には、「国策捜査」で嵌められたのであろうが、それほどまでに激しい権力闘争を繰り広げた政治家の人生が、この様な形で終わってしまうのを悔いる。

因みに、私は、鈴木議員や佐藤優の社会民主的な思想は嫌いです。
ただ、一方で、私が受け入れない「左寄りの思想」であったとしても、それを熱く訴え続ける鈴木氏の政治家としての姿勢には敬意を払ってきました。
本当に残念です。

ひとつ、鈴木議員に苦言します。
2005年の議員復帰後に、「検察批判」をし過ぎたのではないでしょうか?

「検察に恨みがあったにしても、国策捜査の本質を理解している、鈴木議員には、恨みをかみ殺して、検察批判を封じる根性が必要であったのではないか? 」、「鈴木氏が真にしたかった事は、北方領土問題の解決なのであり、彼にとって、傍流である検察批判は我慢すべきだったのではないか??? 」、「それが、真の意味で、有権者の利益だったのではないか???そこの我慢さえ出来れば、今回の判決もなかったのではないか???」と思います。

いずれにせよ、悲しい晩年である。
諸業無常ですなあ。。。

http://www.asahi.com/national/update/0908/TKY201009080467.html

(以下、引用)
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上告棄却決定を受けて、午後5時すぎから東京・永田町の衆院議員会館で会見を開いた鈴木議員は、捜査段階から続けてきた無罪主張を改めて展開。「密室での取り調べ、一方的な調書、その調書を金科玉条のごとく最優先する判決。真の公正公平はどこにあるか」と裁判所の判断も批判。わいろだとの認識を裁判以外の場で否定したという贈賄側関係者の陳述書も配り、「司法の判断は判断としても、これが真実だということを、自信をもって公言したい」と力説した。
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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100908-OYT1T01116.htm?from=main2

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民主党の枝野幹事長は神戸市内で記者団に、「ある面で大変優れた力を発揮してきた政治家、先輩なので、過去の良かった部分を打ち消すことにならないような行動、対応を期待したい」と述べ、司法判断に従うべきだとの考えを示した。
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http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001009090006

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