2011年1月15日土曜日

【10年前のデジャブ】日本人による日本への幻滅が再発した!

IIJ創業者の鈴木幸一氏が、ブログで、「日本国籍さようなら」と言うタイトルで、衝撃的な長文を発表しております。
要は、「日本人の資産家が、日本から逃げている!」と言う記事です。

全文はココ →  http://www.nikkei.com/biz/blog/article/g=96958A90889DE0E3E6E2EBE6E6E2E3E2E2E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EAE7


(以下、引用)
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「知らないのですか、グリーンカードの取得ですよ。シンガポールの場合なら、シンガポールの不動産か債権を3千万円ほど買えば、すぐにグリーンカードが取得できるし、香港なら7千万円の投資で取得できるって話ですよ」
年賀状に目を通していたら、数人ほど、添え書きのように、シンガポールのグリーンカードを取得したということが書いてあって、フーンと感心していたのだが、新年早々、挨拶に訪ねてきた友人が、そんなことを言う。
(中略)
日本のように高額所得者から徹底的に税金を取って、レーニンすら想定できないような格差なき平らな社会をつくろうという国にいたら、高額所得者が資産を守るには、日本を逃げ出すほかない。地球が狭くなった時代、自分の資産を守ってくれる制度の国にいくのは当然のことである。グローバルになった時代というのは、そういうものだ。例えば、今度の税制の改正が実現すれば、そのうち、日本の金持ちはさっさと逃げ出して、どんどん海外に出て行ってしまうので、円が売られ、円安になるに違いない。(後略)
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当然の懸念だと思う。
「レーニンすら想定できないような格差なき平らな社会をつくろうという国にいたら、高額所得者が資産を守るには、日本を逃げ出すほかない。」のくだりを、管首相に読んでもらいたい。


そもそも、民主党政権が実現したいのは、資本主義的な「経済成長の高い国」ではなく、社会民主主義的かつ福祉国家的な、「安心社会」であるのではないか???
そして、日本国内に実は、腐るほどいる資産家は、それに気づき、さっさと、「国外逃避」しているのではないか???
(ちょうど、IKEAの創業者が、社会民主国家フィンランドから逃げ出した様に。)


10年前、私は、祖国日本が嫌で嫌でたまらなかった。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗と続いていた、当時の総理大臣が、愚鈍の極みに見えて、日本人として恥ずかしく、海外で、日本人として見られるのが、苦痛だった。
(その頃、私は、旅行先では、中国人のフリをしていたし、私だけではなく、当時、日本の若者の多くが海外で、韓国人とか中国人のフリをして国籍を隠すのが、社会問題化していた。)


この頃は、感受性の強い10台の少年少女も乱れに乱れ、カラーギャング、オヤジ狩り、援助交際が全盛を極めた。
30歳の私も、心の底から日本国家に幻滅し、兎に角、日本から逃げ出したくなって、一部上場企業を退職して、月給3万円で、比国マニラで、フリーターをした程です。
そして、ビジネス界は、「失われた10年」から脱却する気力を喪失していた様に見えた。
その位、上記3人の首相は、私も含めた日本国民と日本社会を辱めたと、貴公子は認識している。


元外交官の佐藤優に言わせれば、上記3名の首相こそが、「超優秀な指導者」とのことだが、全く理解できない。
仮に(そんなことはあり得ないと思うが)、あの3名の首相が、永田町の中では、超辣腕のやり手政治家であったとしても、一般国民には、全くそうは見え無かったと言う事が問題だと思う。
あの当時、国民は、あの無気力かつ無理念に見える指導者の下で、プライドとか気力を失った。
日本国民の士気をあそこまで貶め、自尊心を奪ったと言う意味で、間違いなく、指導者失格であったと思う。(佐藤優の著書は、どれも高度に知的で面白く、大ファンであるが、あの3名を絶賛するのだけは、到底理解できない。)


と言う訳で、鈴木氏のブログに戻りますが、10年の月日を経て、「今度は資産家が、管首相に絶望して、海外に逃げた!」と貴公子は解釈します。
つまり、歴史は繰り返すと言うことです。


今回の日本国家への日本人の幻滅は、10年前よりも深い様な気がする。
「国家の崩壊」の足音が聞こえますなあ。

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