2011年1月29日土曜日

【週刊貴公子】1月第4週号 歴史が動く!

最近、公私共に、とても忙しくて、国際ニュースをフォローする時間も、
精神的余裕もありません。(笑)
それでも、ここ2,3日は、Egyptでのデモの行方に興味深々です。

サイトを引用するまでもなく、各種サイトで、トップニュース扱いとなっております。
http://www.nytimes.com/2011/01/30/world/middleeast/30-egypt.html?_r=1&hp

http://www.cnn.com/2011/WORLD/africa/01/28/egypt.protest.dissent/index.html?hpt=C1

兎に角、寝ないで、BCCやCNNをWatchしておりますが、もし、チュニジアに続き、地域大国でのエジプトでも、民衆革命が起きれば、他のより独裁的なアラブ産油国では、何が起きるのか???
イスラエルとアラブ諸国との関係はどうなるのか???
あるいは、この民衆革命の波動は、中東のみで止まるのか???
回りまわって、中央アジアから、中国へと至るのではないか???
もし、そうなれば、人類が体験したこと無いような、90年台初頭の東欧・ソ連のドミノ的な民主化を超える激変が、歴史に起きるのではないか???
そして、オイルはどうなり、世界経済はどう動くのか???
アメリカやロシアは、この地政学的な激変に、どう対応するのか???

そもそも、今回の一連の騒動は、旧KGBが、60年代に、日本の安保闘争をプロのアジテーターを
使って誘発させた様に、CIA等の欧米の情報機関が誘発した人為的デモなのでは無いのか???
(大学の時、心理学を少し勉強しましたが、プロのアジテーターが10名集まれば、数万人程度のデモ隊を手足の様に操れると、集団心理学で勉強した記憶がある。)

そんな事を考えながら、情勢をWatchしております。
兎に角、歴史が変わる正に、潮目です。

2011年1月28日金曜日

【USCPA】 旧姓問題への回答! 【Cさんからの問題解決レポート】

以前、本ブログでも軽く触れたのですが、在米のUSCAP受験生のCさんから、長文メールを頂きました。
Cさんは、結婚後、姓が変更になったので、受験手続が煩雑となり、かなり苦労されたようですが、
先日、無事にNTS受領まで、辿りついた様です。
Cさんは、試験日も、FIXされた様です。
Cさん、丁寧なメールを有難うございました。
Cさんが苦労された旧姓問題は、多くの人が困っている内容だと推察するので、以下に全文を掲載します。


Cさん及び、私も含めたすべてのUSCPA受験生へ、「血勝!」の2文字をお送りします!(笑)


青字部分は、ブログ公開用に、貴公子が編集
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哀しみの貴公子 様

こんにちは。以前、以下のメールにてUSCPAの願書について教えて頂いた
XXXです

な、な、な、なんと今日受験票がメールにて届きました。
6週間かかると言われていたのに3週間以内に来てしまいました。
(自分で願書を出しておきながら変な表現ですが。。)

ついでに勢いに乗って、アポイントメントを取ってしまいました。
まだBISKの奇数問題しか終わっていない状態でとても無謀な挑戦ですが今晩からスピードを上げてブルトーザーのごとく突進します。リスケするハメにならないといいのですが、、、諦めずに前向きに頑張ります。

ところで、今日メールした理由は受験票が無事に届いたので、ご相談に乗って頂いたお礼と私が提出した内容が巷で言われている内容と若干違うにも関わらず問題がなかったので、差し出がましいとは思いましたが、他の方の参考のためにブログにてご紹介頂ければと思ったからです
私はブロガーではないので、貴公子さんを通して、私と同じような状況の方の参考になれば、と思います。貴公子さんのブログに載せるか載せないかは、貴公子さんのご判断にまかせます。(責任問題とか、お互い慎重になると思うので)

私がNYにおり、願書の提出の際に困った点は以下です。

1. 再び厳封の卒業証明書と成績証明書を出すように日本の資格会社からアドバイスを受けた
→しかし、手元には開封済みの卒業証明書と成績証明書したなかった。
→貴公子さんに相談したおかげで必要がないことが判明。
→念のためにコピーしたものを添付した。

2. 大学卒業時と現在の名字が結婚等のため異なっている場合は名字の変更を証明するために、公証された婚姻証明を用意し同封するように日本の資格会社からアドバイスを受けた
→別の方に相談したところ、その方が受講している日本の他の資格会社では、FACSで記載されている名字が新しいものになっている場合は名字が変更されたことを証明するための婚姻証明書の提出は不要であるとアドバイスされていることが判明。
→私の場合、成績証明書と卒業証明書に旧姓も書いてあったため、FACSのevaluation sheet がすでに結婚後の性で届いていたので何も添付しなかった。

ということで、すでに願書を提出した先輩方に助け頂いたおかげで、私が困っていた2点について解決することができました。ありがとうございました。

どちらかというと私が受講している日本の資格会社の情報に振り回された感じもしますが。。。(結構、宣伝している有名なところです)。まだ情報自体が混沌としている部分がまだあると思います。私と同じような疑問をお持ちの方の参考になればいいと思います。

ちなみに以下が私が送ったカバーレターです。添付した書類がわかります。(英語の間違い等はご容赦ください)

Dear Sir and Madam,
Please find the enclosed first time application form and relevant documents below for CPA Examination. No.4 and No.5 are copies of certificates and sealed copies have been sent to FACS. No.6 is also a copy of evaluation sheet from FACS and the original copy is supposed to be directly sent to you from FACS.

No.1. First time application for the uniform CPA examination form
No.2. First time application Outstanding Balance Form
No.3. Three reference letters
No.4. Copy of certificate (diploma)
No.5. Copy of the record of credits (transcript)
No.6. Copy of evaluation sheet by FACS (Foreign Academic Credential Service, Inc.)


Please let me know if you need further documents. I can be reached at xxxx, xx@xxxx




ずいぶんと長いメールになってしまいました。
ではお互いに勉強を頑張りましょうね。


XXXXXX




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2011年1月25日火曜日

【USCPA】 血勝! 本試験まで、あと3ヶ月弱。

やはり、USCPA絡みの検索で、本サイトにアクセスする方が多いようです。
まあ、世間一般的には、まだマニアックな世界な話ですから、ライバルブログが少ないのが、要因でしょうが。。。。

と言う訳で、久しぶりに、USCPA絡みの記事を書きますが、この期間、決して勉強を怠っていたわけではありません。

簡単に現況を報告しますと。。。。
4月受験予定はFAREとBECですが、ここ1ヶ月は、BECだけを勉強していました。
とは言いつつも、12月中旬のBATIC受験以降は、仕事が鬼のように忙しかった事もあり、USCPAの勉強に対して、あまり時間を裂けなかったので、進捗は遅かった。

ただ、それでも、BEC一冊目の「USCPA集中講義 BEC」は一周しました。
「BECは簡単だ!」という勝手な思い込みがあったのですが、見事に裏切られております。(笑)

兎に角、「USCPA集中講義 BEC」を本番までに、あと5周はします。
(FAREの時もそうだったが、5周すると完璧に頭に入るので。。。)
また、FAREはすでに、12月の時点で一通り仕上げているつもりですが、もう一段、理解レベルを掘り下げないと、USCPA本試験では、及ばない気がします。

「国際ビジネスマンを気取るなら、USCPA試験位、PASSして当然!」と考えているので(米国の大企業のBoard Memberクラスは、当然の様に、皆、会計士の資格も持っているらしい。)、落ちるわけにはいきません。
「必勝!」ではなく、「血勝!」の気概で、取りに行きます!

2011年1月21日金曜日

少女時代とAKB48に見る日韓文化・価値観の違いと、したたかな韓国政府の経済戦略!


年末から年始に掛けて、ブログアクセス数が、一日当たり、100件を大きく超えて、狂喜していたのですが、最近、またアクセス数が減少してきましたorz....
という訳で、検索受けするトピックに関して、書きます。(笑)

SAPIOという雑誌の新年号に、AKB48特集が載っておりました。
(この雑誌は、ナショナリズムを必要以上に煽る傾向はあるものの、基本的に硬派な雑誌で、私は定期購読をしております。大前研一とか、落合信彦の記事を読むために買っていると言っても良い位、私は、両氏の記事を楽しみにしている。)

この硬派な雑誌が、精神科医の和田秀樹や、エコノミストの森永卓郎、Producerの秋元康に、AKB48の評論をさせており、とても面白かった。
(貴公子は、AKB48も少女時代もよく知らないし、興味もなかったが、和田や森永の様な大御所が真   剣に分析しているのを見て、多少の興味を持ち始めました。)

一言で言えば、厳しいセレクションと、数年間の厳しいトレーニングを勝ち残り、やっとデビューした、ダンスや歌のプロである韓国アイドルの「少女時代」と、歌もダンスも下手だし、プロ意識も低いが、一生懸命が売り物の「AKB48」の比較が、日韓の価値観の違いを表している。

「汗まみれで、歌って踊って、最後は泣くAKB48」は、和田秀樹の分析通り、日本人のメンタリティーにマッチするのであろうが、海外では、「何なんだ、この女の子は??」とびっくりされるだけで、全く理解されないらしい。

一方で、少女時代の方は、プロであり、そのプロの技術と根性を、世界中から賞賛されている。
「AKB48は日本国内向け、少女時代は、世界向け!」と言えば、その通りだが、私が韓国の新聞(主に、朝鮮日報)を読む限り、少女時代は、韓国政府の戦略的商品であると思う。

つまり、ペ・ヨンジュ(ヨン様)が、日本のおばさん世代に、衝撃を与え、日本の対韓感情が、大幅に改善し、韓国との経済的結びつきが強まったように、今度は、韓国政府が、少女時代やKARA、東方神起を使い、日本の若者層に対し、働きかけている。
もし、少女時代が、「私たちの携帯は、Samusong Galaxy!」と日本のテレビコマーシャルで宣伝したら、一気に、日本の携帯電話シェアが逆転するのではないか???
東方神起が、「俺の車は、Hyudai!」と、東京でのコンサートで叫んだら、どうなるのか???

韓国政府は、そこまで計算しながら、日本語がぺらぺらの、「彼ら、彼女ら」を日本に「投入」しているのではないのか???
私より若い世代では、サッカーにも、ゴルフにも、芸能にも強い韓国を、「クール!」と見ている。
日本人がAKB48を、「かわいい!」と言っている内に、世界各国は、カネを求めて、深慮遠謀を企てている。
世界経済戦争の中で、わが国はどうするのであろうか???

2011年1月15日土曜日

【10年前のデジャブ】日本人による日本への幻滅が再発した!

IIJ創業者の鈴木幸一氏が、ブログで、「日本国籍さようなら」と言うタイトルで、衝撃的な長文を発表しております。
要は、「日本人の資産家が、日本から逃げている!」と言う記事です。

全文はココ →  http://www.nikkei.com/biz/blog/article/g=96958A90889DE0E3E6E2EBE6E6E2E3E2E2E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EAE7


(以下、引用)
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「知らないのですか、グリーンカードの取得ですよ。シンガポールの場合なら、シンガポールの不動産か債権を3千万円ほど買えば、すぐにグリーンカードが取得できるし、香港なら7千万円の投資で取得できるって話ですよ」
年賀状に目を通していたら、数人ほど、添え書きのように、シンガポールのグリーンカードを取得したということが書いてあって、フーンと感心していたのだが、新年早々、挨拶に訪ねてきた友人が、そんなことを言う。
(中略)
日本のように高額所得者から徹底的に税金を取って、レーニンすら想定できないような格差なき平らな社会をつくろうという国にいたら、高額所得者が資産を守るには、日本を逃げ出すほかない。地球が狭くなった時代、自分の資産を守ってくれる制度の国にいくのは当然のことである。グローバルになった時代というのは、そういうものだ。例えば、今度の税制の改正が実現すれば、そのうち、日本の金持ちはさっさと逃げ出して、どんどん海外に出て行ってしまうので、円が売られ、円安になるに違いない。(後略)
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当然の懸念だと思う。
「レーニンすら想定できないような格差なき平らな社会をつくろうという国にいたら、高額所得者が資産を守るには、日本を逃げ出すほかない。」のくだりを、管首相に読んでもらいたい。


そもそも、民主党政権が実現したいのは、資本主義的な「経済成長の高い国」ではなく、社会民主主義的かつ福祉国家的な、「安心社会」であるのではないか???
そして、日本国内に実は、腐るほどいる資産家は、それに気づき、さっさと、「国外逃避」しているのではないか???
(ちょうど、IKEAの創業者が、社会民主国家フィンランドから逃げ出した様に。)


10年前、私は、祖国日本が嫌で嫌でたまらなかった。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗と続いていた、当時の総理大臣が、愚鈍の極みに見えて、日本人として恥ずかしく、海外で、日本人として見られるのが、苦痛だった。
(その頃、私は、旅行先では、中国人のフリをしていたし、私だけではなく、当時、日本の若者の多くが海外で、韓国人とか中国人のフリをして国籍を隠すのが、社会問題化していた。)


この頃は、感受性の強い10台の少年少女も乱れに乱れ、カラーギャング、オヤジ狩り、援助交際が全盛を極めた。
30歳の私も、心の底から日本国家に幻滅し、兎に角、日本から逃げ出したくなって、一部上場企業を退職して、月給3万円で、比国マニラで、フリーターをした程です。
そして、ビジネス界は、「失われた10年」から脱却する気力を喪失していた様に見えた。
その位、上記3人の首相は、私も含めた日本国民と日本社会を辱めたと、貴公子は認識している。


元外交官の佐藤優に言わせれば、上記3名の首相こそが、「超優秀な指導者」とのことだが、全く理解できない。
仮に(そんなことはあり得ないと思うが)、あの3名の首相が、永田町の中では、超辣腕のやり手政治家であったとしても、一般国民には、全くそうは見え無かったと言う事が問題だと思う。
あの当時、国民は、あの無気力かつ無理念に見える指導者の下で、プライドとか気力を失った。
日本国民の士気をあそこまで貶め、自尊心を奪ったと言う意味で、間違いなく、指導者失格であったと思う。(佐藤優の著書は、どれも高度に知的で面白く、大ファンであるが、あの3名を絶賛するのだけは、到底理解できない。)


と言う訳で、鈴木氏のブログに戻りますが、10年の月日を経て、「今度は資産家が、管首相に絶望して、海外に逃げた!」と貴公子は解釈します。
つまり、歴史は繰り返すと言うことです。


今回の日本国家への日本人の幻滅は、10年前よりも深い様な気がする。
「国家の崩壊」の足音が聞こえますなあ。

2011年1月10日月曜日

【週刊貴公子】1月第2週号、Tucson, Arizona の悲劇に思う!

アメリカで、またもや銃絡みの惨劇が発生しました。

International Herald Tribuneでは、非常に詳細な記事が載っております。

(以下引用)
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Investigators here focused their attention on Mr. Loughner, whom they accused of methodically planning the shootings, which occurred outside a supermarket. The court documents said Mr. Loughner bought the semiautomatic Glock pistol used in the shooting at Sportsman’s Warehouse, which sells hunting and fishing gear, on Nov. 30 in Tucson.
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このTucsonにあるSportsman's Warehouseと言う店のサイトも強烈だが、
ココ→ http://www.sportsmanswarehouse.com/sportsmans/Reloading/category/cat100135

間違って検索した、Philadelphia近郊にあるこの店は、強烈を通り越して、Abnormalだ!
ココ→ http://www.thesportsmansshop.com/specials-hunting-archery-fireams-guns.php

曰く、”Christimas Sales、12% OFF ALL Handguns"

今回の事件で、アメリカ国内で銃規制に関する議論が、再燃するでしょうね。
あの規則とか秩序に、口うるさいアメリカ人が、なぜ銃にだけ、こうも寛容なのかが理解できない。

2011年1月9日日曜日

【懺悔】 新成人に申し訳なく思う。

本日朝10時放送のテレビ朝日の「サンデーフロントライン」と言う番組で、明日成人式を迎える若者の価値観、人生観に関して、特集を組んでおりました。

我々の世代は、大学時代に、あのバブル経済ピークに遭遇し、十分に贅沢を楽しんだし、社会に出てからも、役立たずで駄目な我々を、同国人(日本人)の先輩や上司が、手取り足取り、教育してくらました。
仕事やビジネスパースンとしての心構えについても、うるさい位、毎晩の様に、就業後の居酒屋で、説教されました。(深謝!)

そんな環境で、ビジネスパースンとして、成長してきた我々の世代が、今、どこの企業でも、実務責任者として中核を背負い、ある程度の責任と権限を持つようになったのだが、その正に我々の世代こそが、「最近の日本人の若者は、全く駄目だ! 中国人、韓国人、インド人とかの優秀な若者を、積極的に採用していきましょう!」と言い始めております。

よく考えてみれば、我々にはそんなことを言う資格は無いのかもしれませんが、待ったなしのグローバルビジネス環境で、企業の生き残りの為に止むを得ない選択となっております。
この矛盾を感じながらも、そうせざる得ない我々世代の葛藤を、若者には理解してほしいなあ。(笑)

例えば、楽天・三木谷、ソフトバンク・孫の様に、過酷な環境の中でも、若者や社会に夢を与え続けた人間もいる中で、貴公子の以下の発言は、非常に無責任で、同時に軽いのは承知しておりますが、あえて言います。

「若者Wよ、兎に角、貴方自身が、グローバル人材になり、世界で生き残ってください。」

これが、先日、メールをくれた、自称、「Business Soldier」さんに対するメッセージです。

2011年1月6日木曜日

激闘マニラでの4年間 (第7章 転機!比国3社目への転職)

前回(第6章、マニア日本人社会)で、下記の様に書きました。


(以下、引用)
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2社目に勤務した、日比合弁企業の日本人ボスは、「現地採用のお前の様な人間は、クズだ!」と、現地採用の私の前で、いつも吠えておりました。
(中略)
正直に告白すれば、そう言われた時は悔しかったですねえ。
因みに、その様に、面と向かって言われた時も、表面的には無表情であった筈。
そういう時に、感情を顔に出す程、アマチュアではないと自負しております。(笑)
しかし、しばらく経って、ボスの率直な発言に感謝する様になりました。
どういう事かと言えば、下記の様に考えるに至ったからです。
「如何に、高邁な思想を掲げ、比国のローカル社会で頑張ろうと、それは単なる自己満足に過ぎない。比国で死にそうになりながら、月給数万円で一日15時間、仕事している日本人(貴公子の事)なんて、一般的な日本人社会から見れば、単なるルーザーでしかない!」
あの時の、あの駐在員のボスの言葉が、ある意味、転機でしたね。
客観的な事実を、目の前に容赦なく、叩きつけられた様な気分でした。
目が覚めましたねえ。(笑)
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2社目での、この独裁的な日本人ボスの言動が、トリガーとなりました。
15ヶ月勤務した1社目の給料は、3万円で、この2社目の給料は、SI(システムインテグレーター)の営業職として、当時のレートで8万円の給料でした。


この8万円という給料は、比国において、普通に生活するには、必要十分な給料でありました。
この2社目に転職してから、家賃が4万円のMakati地区(マニラ随一の高級住宅街)のプール付きのコンドミニアムに引越しをした程です。


また、そもそも貴公子は、昔からストイックなところがあるので、この頃のマニラでの休日の過ごし方も、質素なものでした。
つまり、日中は、自宅でTIMEやNewsweekと言った週刊誌や、仕事関係の技術書を読み、夕方は、近所の公園で空手の練習を一人でして、そして夜は、入場料150円の映画館で、ハリウッド映画を楽しんだ後、近所のちょっとしたレストランで、ビールを飲みながら、考え事をすると言った程度でしたので、十分とは言えないまでも、8万円で普通に楽しく、生活をしておりました。


ところが、上述の「率直なボス」のおかげで、「月給8万円で、毎日、限界まで仕事をし、そして、マニラでの質素な生活に満足している自分が、周りの日本人からは、単なる『変わり者』としか見られていない。」と言うことに気が付き、突然、馬鹿らしくなりました。


如何に高邁な思想を掲げようとも、単なる自己満足に過ぎないと痛感し、目が覚めました。
そうしたことから、転職を考え始めました。
但し、まだこの頃、日本に帰国する気は全くありませんでした。
(兎に角、まだ日本社会や日本企業に絶望していた。)


また、この頃、ある顧客に、無線Network機器を販売、設定した際に発生した無線局とのトラブルも、トリガーとなりました。
この無線局とのトラブルの始まりは、貴公子自身が無線局に赴き、無線機器を使用する為の適正なライセンスを取得し、その上で、顧客に販売した事に始まります。
ところが、比国の無線局役人は、お約束どおりに、後日、「お前の取得したライセンスは無効だ。無線法違反で、刑務所にぶち込む。」と、いつも通り、始まりました。
まあ、いつものお約束通りの言いがかりで、1万円程度の「袖の下」を渡して収めるか、あるいは、より「位の高い」政府高官とのコネを使って、問題を押さえつけるのが、かの国の常識であるし、「ゲームのルール」であるのだが、かの「率直なボス」を始めとした、その会社の上層部は、(会社としての合法的販売行為であるのに)、この問題を貴公子個人の問題へと帰納し、責任を貴公子に押し付けて、会社として、逃げようとしました。
ここで、貴公子の自己防衛本能が働きました。
つまり、こうしたボスがいる会社で仕事をする事の危険を感じ、この2社目から逃げようと真剣に考えたのでした。


後になって、この話を何人かの知人にすると、何人かは、自分の事の様に怒り狂ってくれて、それはそれで嬉しいのですが、実を言えば、私自身は、この会社にも、ボスにも、当時も今も怒りは全く感じておりません。
それどころか、失望さえもしませんでした。
どう言うことかと言えば、貴公子には、昔から非常に冷めた部分があり、「まあ、世の中の過半の人は、自己保身に必死な人達だから、あのボスも、そういう『よるあるタイプの人』だったんだなあ。。。。むしろ、そういう『よくいる人』を必要以上に買い被ってしまった自分自身の人を見る目の無さが恥ずかしいなあ。。。」と、当時も考えたし、今でも思っております。
要は、必要以上に簡単に他人を信用しないから、失望する事もあまりないと言えると思えます。


因みに、もし、あのボスと、明日、東京のどこかでバッタリ会ったら、その辺の居酒屋で、マニラでのバカ話をしながら、楽しく酒を呑めると思えます。
その位の分別と言うか、割り切り感は持っている筈です。


そういう訳で、自分でも驚くほど、冷静に、そして瞬間的に転職しました。
転職先は、懇意にしていた客先で、日系でも比国系でもない外資系企業。
職種は、IT Managerで、給料は、2社目の3倍以上と言うセレブな転職でした。
と言う訳で、2社目は、10ケ月でおさらばでした。


この3社目の経験は、ITエンジニアとして、大きく飛躍する機会だったと思う。
実は、この3社目に就職を決める直前に、日系の中堅商社マニラ支店から、将来の本社採用約束での現地採用オファーがあり、少し迷ったが、やはりITが好きで好きでしょうがないと言う面があり、現地採用のIT Managerを選んだ。
この時、年齢は、32歳。 2003年6月の事だった。


この会社は、PC1000台以上の大規模NETWORKを抱えていたが、いわゆるワークグループ設定での運用で、基本的なセキュリティ設定が全くできていなかった。
この3社目に在籍した1年半は、このNETWORKを、「それなり」にすることに尽力しました。
朝6時半に家を出て、帰宅は夜10時頃、勤務は月から土と言う週休1日で、日曜日もそれなりに出社したが、この大規模NETWORKと戦うのが、楽しくて楽しくて、しょうがなかった。
この頃は、夢の中でも、サーバやルーターの設定をしていた。


1年半で行った作業は、LANケーブルの張替えを含むNetwork Infra基盤の整理、旧式なデジタル電話交換機を、新型で大型のIP PABXへとアップグレード、NTTとの協業によるWANの再設定及び高速化。
そして、DNSサーバ設定によるLANのドメイン化。 Firewall設定に拠るSecurity強化、L3 SWによるLANのセグメント化。
プロキシーサーバ、メールサーバの再構築等。
やることは腐るほどあったが、楽しくしょうが無かったというのが、当時の気持ちです。


「この3社目で、Network Engineerとして必要な経験をすべて積むことができた。」と今になって、と
思います。
とここまで書いて、本日は挫折。
このマニラシリーズは本日で完結させる予定でしたが、続きとします!

2011年1月4日火曜日

ブロガーの誇り!


正月に、卒業大学のクラス同期会があり、出席してきましたので、そこで感じたことをつらつらと書きます。


大学3、4年の時に、真剣にやった研究会(ゼミ)のメンバーとは、1年に一度程度は今でも会うのですが、大学1、2年のときに、週に2、3回程度、会うだけであった、クラスの友達とは、本当に久しぶりの再会でした。
卒業以来、18年ぶりです。
それだけの時間を空けているので、久しぶりに会う旧友の話に驚いたり、感激したりしましたねえ。
やはり、18年と言う時間は重いと感じました。。。。


と言う訳で、本題です。
その呑み会で聞いた話ですが、大企業を辞めて、起業した旧友もいると聞き、衝撃を受けました。
勿論、感動したし、色々と考えさせられましたねえ。
どう色々、考えたかと言うと、最終的には、「私がブログを続けている理由」にまで、行き着きました。


私は、一介のサラリーマンであります。
もちろん、決して自虐的な意味で、サラリーマンと言う言葉を使っている訳ではありません。
と言うのも、サラリーマンとして、ささやかながらでも、社会に貢献していると言う自負があるからです。むしろ、サラリーマンとしての誇りも持っている程です。(笑)


ただ、起業家と呼ばれる方々は、従業員の雇用とか、納税等と言った意味において、より直接的に、社会に貢献しているので、その意味で、羨ましいを通り越して、「憧れ」でさえありますなあ。。。
自分は起業家としての器量も能力もありませんが、起業家には、本当に頭が下がりますねえ。


ただ、サラリーマンにしろ、起業家にせよ、程度の差こそあれ、「社会に貢献している。」という誇りは持っている筈だし、あるいは、「そうなろう!」と常に指向していると思うので、結局は、「人の役に立ちたい。」とか、「社会に貢献したい!」と言う思いは、万国共通なのかなあ、とさえまで思い至りました。(少し、ナイーブ過ぎるかもしれませんが。。。。)


本日、USCPA絡みの記事に関して、アメリカ在住のCさんから、メールをいただきました。
(以下、引用です。)
=========================
私はNYに在住しており、USCPAの勉強をしています。
貴公子さんのブログを見てそのモチベーションの高さにいつも勇気づけられています。
ところで、いきなりメールをしてこんな質問をして申し訳ないのですが、
願書をメイン州に送る際に2つわからない点があります。教えて頂けると嬉しいです。
(中略)
Application Guideとweb検索を見たのですがよくわかりませんでした。
すでに出願を経験なさっている貴公子さんならばきっとお答え頂けると思いメールしました。
=============================
うれしいですねえ。
ブロガー冥利につきます。
先程の話とリンクするのですが、ブログで、誰かを「勇気つける。」事が、少しでも出来ているのだったら、ブログを続けるモチベーションが、十分に高まります。
起業するとかそういう大きなことで社会に貢献出来なくても、ブログ程度の事で、ささやかながら社会貢献できるのならば、不肖貴公子は、十二分に満足です。(笑)
単なる「自己正当化」かも知れませんが、これだけの理由で、一日、30分程度ですが、ブログに時間を割くモチベーションには十分になります。


もちろん、間違っていたり、変なことを言ったりもしているのでしょうが、少しでも役に立てる事があるのであれば、本当に嬉しいですなあ。。。。
と言う訳で、「どうしてそこまで、自分のプライベートをネットで晒し出すんだ?」と知人から指摘される事もありますが、「見ず知らずの他人の役に少しでも立ちたいから。」と言う理由により、今後も、ブログは続行します。
これぞ、ブロガーの誇りです!


『激闘マニラの4年間、第7章(比国での”成功”と、祖国日本への帰国)』を、近々アップします。「海外でバトルしたい!」と言うアラサー若者Wよ、心して読め!(笑)

2011年1月3日月曜日

たった10MBのtinycore Linux OSに脱帽!!

「Linuxで何でも復活させる本」と言う本を、年末年始に読んでおりました。
LINUX OSの進化に、兎に角、衝撃を感じております。

今回、自宅の倉庫の奥深くに埋もれていた、Windows Meインストール済みの1999年購入の、富士通Laptop PC(Memory 128MB)に、Tinycore Linuxをインストールしてみましたが、兎に角、立ち上がりが速い。

これだけ古いPCであるのに、電源を入れると、テレビの用なスピードで立ち上がります。
確かに、HDDからブートする設定に関しては、一般ユーザーには、多少、取っ付きにくいでしょうが、
アプリケーションのインストール等は、極めて容易です。

因みに、HDDブートの設定に関しては、このサイトに詳しく出ております。
→ http://www.tinycorelinux.com/install.html

このTinycoreに限らず、LINUXは、趣味的にいじっているのは、とても面白いし、また勉強にもなりますねえ。。。
また、年末年始に、仕事でもないのに、自宅でLINUXを寝る間も惜しんで、設定していた自分を見て、「やはり、心の底からITが好きだ!」と実感しました。

更に、Linuxを弄繰り回していると、MicrosoftのOSを売って、稼ぐという、ビジネスモデルが、完全に時代遅れであることを実感できました。(笑)
何はともあれ、皆さんも、是非、各種Linux OSを使い込んでみてください。

ところで、年末年始、サボってしまったUSCPAの勉強も、そろそろ再開しなければ。。。。