2012年7月15日日曜日

公教育は勿論、大切だと思います。ただ、、、

夢の話という事で。。。。

某公立中学校で、数学の教師をしている旧友から、10年ぶりに電話がありました。

先生 「お~久しぶり。元気か?今度、ウチの学校で、生徒に対し、Globalビジネスに関する説明をしてくれないかなあ。生徒に広い視野を持って、貰いたいんだ。」

貴公子 「あのさあ。そんな事より、大阪大津市のイジメ問題を、教師としてどう思うんだ。なんで、教師は、あんなに無責任なんだ。みんなそろって、見てみぬ振りかよ。
国際ビジネスでは、通用しないぜ。」

イジメ事件の概要
→ http://www.asahi.com/national/update/0714/OSK201207140079.html

先生 「相変わらず、キツイね。国際ビジネスマンは、見て見ぬ振りはしないと言うことか?」

貴公子「そうだ。基本の基本だな。」

先生 「でも、ビジネスマンは、楽だ。 超~楽チンのゆるキャラだな。だって、そうだろう。例えば、ダメな取引業者とか、ゴミみたいな客がいたら、国際ビジネスマンなら、どうする??」

貴公子 「少なくとも、取引業者に満足できなければ、速攻で切る。要は、出入り禁止にする。客なら別だぜ。金払いにさえ、問題なければ、屈辱を受けようがなんだろうが、
ぺこぺこする。資本主義だからなあ。」

先生 「だから、楽ちんなんだよ。俺は、公立中学の教師で、私立ではない。つまり、生徒を選らべない。腐ったりんごを切れない。腐ったりんごが、高品質りんごをダメにするのも歯がゆい。でも、何もできない。殴ればいい??? それが、できればどんなに楽かなあ。
登校禁止にして、ついでに少年院にでもぶち込みたいガキが沢山いる。でも、貴様が、ダメ業者を切るみたいに、切れないんだ。これが、公教育の限界だ。」

貴公子 「『たとえ、100人を敵に回しても、自分の信念を絶対に曲げるな。』って、昔、俺に言ったよなあ。どんなにキツクても、何とかすべきではないのか。それが、プロの教師というもんだろう。」

先生 「極少数のモンスターペアレンツとイカれたガキが、学校を支配している。でも、教師は何もできない。殴られることはあっても、殴り返す事は許されない。サンドバックみたいなもんだぜ。最近は、口で叱るのも難しいしな。俺の子供は、私立に入れるよ。それが、俺にできることだ。」

貴公子 「で、どうすんの?『公教育こそが国の礎』とか青い事を言って、学者になれる頭脳さえもあった君の今後の話だよ。」

先生 「確かに、青かったなあ。そして、お前は、青くなかった。まあ、学校を辞めて、塾を開こうと思っている。そこでこそ、大衆教育ができると思っているしね。お前にも、手伝って欲しい。普通の中学生とか高校生向けの塾にするつもりだ。難関高校とか難関大学受験用塾とかではなく、普通の生徒が、勉強の面白さを理解できる様な塾にするつもりだ。」

貴公子 「申し出は嬉しいけど、断る。そもそも、『大衆教育こさが国家を救う。』と考えるお前と、「少数のエリートが、ビジネスや政治を引っ張るべき。』と考える俺とでは、価値観が合わない。まあ、ビジネスマンの俺は、国際ビジネスを勝ち抜くことで、国家に貢献する。お前は、大衆教育で、国を支える。それで良いじゃないか。」

先生 「近いうち、一杯、行きたいもんだなあ。」

公教育の限界を知る会話だった。
昔、イギリスのブレアー首相が、言った。
「国家には、やりべき仕事が3つある。教育と教育と、そして教育だ。」
むなしく、響きますなあ。。。

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