2014年1月23日木曜日

マニュアル通りに事が進むのならば、皆、総理大臣になれる!

時々、日経は、驚くほど、良質な記事を載せますねえ。

「デキる部下」から上司になった際の落とし穴
もっとも、こうした記事を、電子版とは言え、「トップ記事とするのが、経済新聞として、正しいのか?」と言う、疑念は残りますが。。。

まあ、嫌味は兎も角として(笑)、この記事は、中間管理職(リーダー)としての「基本的な心構え」を説いており、一読の価値ありです。
貴公子自身も、それなりの企業の中間管理職(技術課長)ですが、この辺の事は、常に肝に命じて、
忘れない様に心掛けております。

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願望と達成可能な目標とは違います。リーダーの独善的な思いだけで掲げた極めて高い目標は、
ただのスローガンと同じです。
(中略)
リーダーの仕事とは「高い目標」を掲げることではなく、チーム状況を洞察し、その状態で達成
可能な適切なマイルストーンを設定し、成功体験を重ねることでチームに自信と信頼をつくり
出すこと。
(中略)
指示を出し、命令を与えて、メンバーを自分の道具のように使っています。これでは、メンバーは
本当に道具になってしまいます。
自分で物事を考えなくなり、自律性を失います。
「自分のやり方」というアイデアに対して、「おまえには独自性を求めていない」「おれの言う通り
にやれ」と潰しにかかるのは、言語道断です。
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ただ!
言っている事は、正しいのだが、こういうノウハウ記事とか本を読んでいつも思うのは、これらの指摘は、あくまでもテクニックであるという事である。

本来ならば、リーダーと言うものには、カリスマ性が必要であると思う。
しかし、貴公子も含めた、一企業の中間管理職に、カリスマ性なんてものは、ある訳もない。
(日本のビジネス界で、カリスマ性があるのは、孫正義氏や、ユニクロ社長位でしょうね。)
しかし、カリスマ性までは行かないまでも、それなりの人生経験が、リーダーには必要であろし、そこで培われた、人生観と言うものが、そのリーダーの資質であると思う。
要は、誰でもリーダー(中間管理職)になれる訳でもない。

貴公子は、社内でもいつも言っているが、「どういう風な中学生時代だったか?例えば、部活に打ち込んで、厳しい練習に耐えていましたか?」とか、「高校大学時代は、恋愛関係も含めて、どんな人間関係を構築していたか?」、「社会人一年生の時、どういう心構えで、どんな仕事をして、周囲との関係を保っていたか?」、「友人関係や家族関係はどうか?」等の、その人物の過去のすべてが、リーダーの資質として、反映されてくると思っている。
言ってみれば、一朝一夕で、リーダーにはなれない。
過去何十年の生き様の上に、リーダーになれる人はなれるし、なれない人は、なえないと思っている。
よって、確かに、テクニック的には、上記の記事通りであるが、「そんな単純ではないし、それだけではない。」とも、改めて、言いたいと思う。

「貴公子は、何を、当たり前の事を言ってんだよ。」と、思う人は思うのであろうが、
それなら満足です。
どうも最近、こういうマニュアル本の全盛期であり、また、同時に、「ぺらぺらのマニュアル本を一冊読めば、あなたも、ビル・ゲーツみたいになれる!」みたいな事を、多くの人が、「無邪気に」、信じている様にも見えて、つい書いちゃいました。
リーダーへの道は険しいし、30代でリーダーであっても、30代で努力を怠れば、40台でリーダーにはなれないと言う、「キツイ現実」を改めて、指摘したい。(上から目線で、スイマセン。)

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