2014年10月21日火曜日

会社生活は、精神修養だ!  ~「組織って、そんなもんでしょう。」

つい先日のことです。
会社の同僚が酷く憤慨していて、業務時間後に喫茶ルームに呼び出されました。笑。
要は、よくある話でした。
以前の記事でも似た様な事を書いたのですが、貴公子自身の会社でのポジションや年齢の変化と共に、貴公子の考え方も変わってきたので、改めて書きます。

【状況】
同僚(ちょっと先輩)が、内容が高度かつ重厚な仕事を、絶対にありえないレベルで、上司から押し付けられて、その際に、『期間延長も人員補強も必要だ。』と食い下がった。
ただ、その際、上司は聞く耳持たずで、同僚提案は門前払いを食らった。
その後、同僚は過酷な環境の中、土日返上で仕事をして、何とかカッコは付けたが、今度は、仕事のQualityが十分ではないとその上司に、罵倒された。
頭にきた同僚は、「だから無理だと、最初から言ったじゃないですか?」と反論したが、「能力がないなら、会社を辞めろ!」と逆切れをされたと言う事案。

同僚 「本当に頭に来た。会社辞めろとは何事だ!」

貴公子 「その上司も大人げないね。高校生のバイトじゃないんだから、『頭に来た。辞めます。』にはならないよねえ。。」

同僚 「土日返上で、家庭を崩壊させてまで、頑張ったのにあの言い草かよ。」

貴公子 「まあ、その上司も本心では、あなたの努力を分かっていると思うよ。でも、失敗はしなかったけど、合格点でもなかったんだから、誰かが責任を取らないといけないよねえ。。。」

同僚 「その生贄が、体壊わすまで努力した俺かよ。」

貴公子 「まあ、そういう事になるね。」

同僚 「でも、客観的に見て、俺に問題があったと思うか?」

貴公子 「お前には問題があった。お前は悪かった。何がかって? 運が悪かった。笑」

同僚 「随分、シニカルだなあ。あの上司を肯定する気か?」

貴公子 「肯定なんか、全然しない。むしろ軽蔑する。部下に任せて、問題が発生した場合は、潔く責任を負うのがマネージャーの役割であり、その上司はそこを逃げた。マネージャー失格だと思う。」

同僚 「そう思うだろう。だから、俺は頭きたし、言ってやった。」

貴公子 「申し訳ないが、それにも感心しない。確かにその上司はダメだが、良く出来た人間以外の『普通の人間』って、そんなもんだろう。つまり、ダメな上司がデフォルトで、良く出来た上司こそが例外。だから、その上司も、『ごく普通にダメなだけであって、顕著にダメな訳ではない。』と思う。」

「ついでに言えば、さっきも言ったけど、そこそこの立場の部下に責任を負わせるのは、組織の生理現象みたいなもんだと思う。上層部が責任取ったら、会社基盤が揺らぐし、若手に責任負わす訳に行かないから、我々の様な中堅レベルが、責任を背負う『適役』となっている。我々世代は、責任取り世代だとさえ、俺は思っている。」

同僚 「組織としての体をなしてないと俺は思うぜ。」

貴公子 「逆だよ。真逆。正に組織らしい。それに、さっきから話を聞いていると組織を妙に美化している様に思えるぜ。気のせいかなあ。。。組織って、そんなに立派なもんじゃない。別に、虚無感をもって言っているわけでも何でもなく、現実に目に見ているものを、淡々と観察する限りは、組織って、その程度のもんだと思う。」

まあ、こんな感じの立ち話でした。
貴公子自身の話をすれば、20代の頃の方が、組織の不条理に関しては神経質でしたねえ。
アラフォーにもなると、「組織ってまあ、そんなもんだよね。」と言う思いが根底に出来てしまうので、あまり頭に来ることもなく、精神的には、淡々と仕事をしております。
勿論、納期に追われている時などは、不眠不休で働きますが、それでも精神的には、淡々としております。

年の功と言えるかも知れませんが、若い時から、人一倍ハードに働いて、社会人生活20年目で、やっと到達した一つの結論ですね。
組織を、美化するつもりも、軽蔑するつもりもありません。
組織は、中立的なものだと思っております。

もうちょっと言えば、熱い心でガンガン働くと言うのは、ドラマの世界だけで、決められたルールの中で、自己の強みを生かして、淡々と仕事をこなすのが、組織だと思っている。
まあ、この考えも、後10年も経つと、また微妙に変わるのでしょうが。。。

余談ですが、最近、複数の社内の若いOLから、「貴公子さんの存在自体が、部内の雰囲気を明るくします。いつまでも、この部署にいてください。」と言われております。
こういう風に直接的に、多くの人から言われるのは、初めての経験ですね。
とても嬉しいものですね。
精神的にある種の未熟さを超越したことで、周囲からの評判が上がったと言う意味で、会社生活は、禅僧の修行の様なものだと感じております。

最後に、もう一度、言います。
「組織って、そんなもんでしょう。」

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