2014年10月31日金曜日

転機8 ~ 同業他社の派遣ITエンジニアで働く覚悟!

この転職シリーズ(40代半ばの管理職転職シリーズ)は、凄い人気があります。
今までのブログ読者以外からも、いくつかメールを頂くなどしており、反響の高さを感じます。
ある人のコメントで気になった点があるので、「中年転職の覚悟!」と言うテーマで、書きたいと思います。

まず、20代とか30代の転職と違い、転職先の会社の格は、あまり関心は無かったし、それを基準にしたつもりはありません。
貴公子が面接に行った会社も、従業員数が数万人の国際金融機関だったり、あるいは従業員数が数十名のベンチャーIT企業だったりしました。
問題なのは、そこの会社で貴公子が何をするのか?、どんな貢献ができるのか?が重要な訳で、新卒の就活の様に、「三菱とか三井みたいなブランド力の強い会社が良い!」と言う気持ちは、ほぼ無かったです。

兎に角、自分がその会社の先頭に立って、稼いで、自分も会社も成長するんだと言う意識で、転職先を探しました。

ただ、ここまでは理想論です。
現実は、そう甘くありません。
何てたって、中年の転職ですから。

貴公子の様に、国内の大手企業で、一応管理職をやっていた様な人は、同業他社の同職種の管理職をまずは狙うでしょうね。
実は、貴公子も、転職活動の最初期に、少しは考えました。
ただ、そんな甘い考えは、すぐに改めました。
同業種同職種に転職する事が、ラクと言えばラクなのですが、とびきり優秀であるならば兎も角、そんな事は、貴公子の様な一般人には、まず不可能です。
何てたって、中年の転職ですから。

数千万円の住宅ローンを抱え、子供もまだ小さい貴公子は、兎に角、働いて収入を得ることが最重要です。
(自分の家族でさえ、養えない人間が、利他の精神を語り、世界経済を語り、社会貢献を説くなんて、馬鹿げていると思っております。)

そんな訳で、現在の会社から、同業他社に管理職でスライド転職するなんてことは、「夢」として、心のどこかに留めておくとして、現実的な中年転職では、「同業他社の同職種に、派遣スタッフとっして、人材派遣会社から派遣される。」と言うのが、現実的な線ではないか?とまで思い詰めました。

数か月前の某転職エージェントZと貴公子の会話です。

Z  「先日、紹介した同業他社のJ社ですが、先方のコンプライアンス委員会が、貴公子さんを管理職として雇用するのは、問題があると言ってきました。ついては、誠に申し訳ないが、この話は無かったことに。。。。」

貴公子 「御尽力をありがとうございます。まあ、残念ですが、想定内の話です。それに、米国公認会計士としての職業倫理もあるので、同業他社の管理職へのスライドには、抵抗感もありました。これで、良かったと思ってます。」

Z 「そう言ってくれると、救われます。先方の人事担当者も無念との事でした。では、残念ですが、J社の事は忘れてください。」

貴公子 「ちょっと、待ってください。こちらも生活が懸かっているんだから、『ハイ、そうですか!』では引きませんよ。」

Z 「どうしたいのですか?」

貴公子 「J社にカウンターオファーをしてください。管理職としてのスライドがダメなら、ITエンジニアとして、再考してくれる様に言って欲しい。PMとか管理職ではなく、一介の現場エンジニアです。」

Z 「ですから、社員採用は、難しいとJ社は言っているのですよ。」

貴公子 「誰が社員と言いましたか? ITエンジニアとして、派遣会社に登録し、そこから派遣スタッフとして、J社で働きたいと言う話です。年収が大幅にダウン? 全然、OKとは言いませんが、それはそれで受け入れます。止むを得ない。」

Z 「貴公子さんが、それで良いと言うのなら、通りますが、本当にそれで良いんですか?」

貴公子 「私もプロです。派遣社員のまま、ずっとJ社で働きますとはお約束はできませんが、半年だか一年だかの契約期間は、プロとして、職務を全うします。」

Z 「貴公子さん、少し安易ではないか?派遣社員として、J社に行けば、J社の年下の正社員の指示に従わなくてはならないのですよ。それで良いのですか?」

貴公子 「史記の漢楚伝説での劉邦と同じですね。劉邦が必要に応じ、項羽に対し、ペコペコした様に、貴公子も派遣社員でJ社に入れば、J社の新入社員にペコペコします。立場に応じて、言動を変える位の分別はあるつもりです。」

Z 「なるほど、理屈は通ってますね。でも、貴公子さんがそこまでおっしゃるなら、私もプロとして助言します。今、無職だとかそういう状態なら、そんなアレンジを私も喜んでやります。しかし、今の貴公子さんは、そうではない。貴公子さん自身が、今の会社に嫌気を差していると言うことは理解しましたが、貴公子さんは、焦り過ぎだ。それに、私もプロとして、貴公子さんのキャリアアップを支援したい。だから、今はそんなアレンジを私はやりません。」

そんな事がありました。
兎に角、貴公子は、転職活動当初から、甘ちょろく考えてはおりませんでした。
徹頭徹尾、厳しく考える様にしました。
この転職エージェントZさんとは、その後、疎遠となりましたが、Zさんには今でも深謝しております。

汗と涙のミドルの転職活動シリーズ連載は、まだまだ続きます。
次回は、とうとう転職活動の最終結果を書きます。


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