2015年11月28日土曜日

007最新作、Spectreの感想。

007ファンとしては、待ちきれない最新作のSpectreですが、早速、先行上映を見に行ってきました。


本作のざっとした説明は、日経トレンディーの下記サイトにも出ております。

上記のサイトでは、絶賛している感がありますが、貴公子的には、少し期待外れでした。
6代目ボンドのDaniel Craigの4作目ですが、Danielのデビュー作のCasino Royaleから、回を追って物語が深刻性を帯びてきております。
3作目の前作Sky Fallで映画全体がかなり暗い雰囲気になっておりましたが、今回のSpecterでは、それに拍車が掛かっております。

古くからの007ファンとしては、007映画の舞台は、カリブ海とか地中海と言った太陽が燦々と降り注ぐエリアでないと違和感があります。
また、かつての007は、戦闘シーンも少し現実離れしたファンタジー感があり、尚且つ、3代目ボンドのRoger Mooreがそうであった様に、プレーボーイタイプで、ちょっとお茶目なボンド像が古くからのファンには刷り込まれております。

3代目のRoger Moore 



そうした古い007映画のイメージを、良くも悪くも、Daniel Craigのボンドは、覆しております。
トラウマを抱え、深刻な男ボンドを、Danielは演じきっているし、Spectreでは、舞台も真夜中のイタリアローマだったり、美しさの欠片もない寂れた砂漠であったり、冬の夜かつ陰鬱な霧のロンドンだったりします。
しかも、戦闘シーンは基本的に夜です。

貴公子は、基本的に深刻な映画が好きだし(Roger Mooreの007は陽気過ぎて、あまり好きではなかった。)、その意味で、Daniel Craigの007デビュー作のCasino Royaleでは、戦闘シーンは昼と夜が半々くらいの感じで、バランスも良かったと思う。
また、Casino Royaleでは、戦闘場所も華やかな観光地であったりして、陽気過ぎすかつ陰鬱過ぎずと言う意味で、バランスが良かったと思う。

3作目のSky Fallからは、オープニングの曲から非常に陰鬱だし、Spectreの最後の場面では、ボンドとボンドガールが、霧のロンドンの街(観光地とかではなく普通の街並み)を、車で静かに走り去る場面で終わるのであるが、こうした終わり方も、陽気な終わり方に慣れている古くからの007ファンには、ちょっと違和感を感じます。

ついでに言えば、秘密兵器技術者のMr.Q役もかつてのお茶目なオジサンではなく、前作から内気な感じの若者に代わっております。
要は、007シリーズの雰囲気は、Danielのボンドになってから大きく変わっておりますね。

兎に角、全体的に陰鬱な感じであり、かつての陽気感はありませんね。
勿論、それはそれで悪くはないのですが。。。。。
次作では、ボンド役が変わるとの噂もあるので、次作以降の展開を期待を持って待ちたいと思います。

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