2015年11月15日日曜日

国産飛行機(MRJ)の初飛行を称賛する社会風潮に違和感を感じる!

先週は、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行が無事に終わったとの事で、週末のテレビはその事を繰り返し放映しておりました。
勿論、テレビだけではなく、新聞も称賛の嵐です。
日本人的な、「苦労して頑張って、やっと成功した。」的な報道です。

例えば、これです。→ 記者が見たMRJ初飛行! 11.11ドキュメント

この記事では、最後は、「今回は、MRJ開発者に最大限の賛辞を贈りたいと思う。夢をありがとう、MRJ。」との言葉で終わっております。
こうした称賛の嵐が、貴公子にとっては、逆に不自然です。

我が国は、今から80年前に、ゼロ戦と言う当時の世界最高性能の戦闘機を量産しておりました。
戦後、占領軍により航空機の製造が禁止された時期もありましたが、それが解けた50年前には、YS11と言う国産機を量産しております。

更に、50年経って、21世紀になった今になって、「100人乗りの中型機の開発に成功した。」なんて、我が国にとっては、レベルが低過ぎやしないのか???
勿論、50年ぶりに国産化に成功させた苦労は察するに余りあるが、少なくとも報道陣が称賛する様な話ではない。

ジャーナリストならば、「やっと50年前のレベルに追い付いたと言う事ですか?50年間、何をしていたのですか?」位の斜めの姿勢が欲しい。
先の記事みたいに、「夢をありがとう。」って、女子中学生の作文みたいな記事では、逆に情けなくなります。
あまりにも歴史観が無さすぎます。

21世紀の現在、世界中に航空機メーカーはあるし、ブラジルとかインドの様な中進国でも普通に航空機を量産し、輸出しております。
一体、何が夢なのかが分かりません。

貴公子が周りのエンジニアに聞く限り、近年、エンジニア系学部で最優秀の人間は、宇宙産業を目指しているとの事です。
そんな21世紀に、航空機の国産に成功したで浮かれているのでは、駄目だと思う。

何でもかんでも、感動の物語にするマスコミに違和感を感じます。

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