2016年2月13日土曜日

科学技術進展のスピードに、金融マーケットは追いつけていない。

2月7日に、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK, 北朝鮮とは敢えて呼ばない。)が、ロケットの打ち上げに成功し、衛星を地球周回軌道に投入したとの事です。
North Korean rocket puts object into space, angers neighbors, U.S.
確かに上記の記事にも書かれている様に、長距離弾道ミサイルとしても転用可能な訳で、そこを世界は心配している訳ですが、純粋に科学技術の話と捉えれば、DPRKの科学技術者のレベルの高さを感じる事案です。
10年前には、誰も信じなかった事ですが、それをやり遂げた訳で、そこは素直に称賛に値する。
(韓国でさえ、数度に渡る失敗の後で、3年前にやっと初めて成功させた訳ですしね。)

科学技術自体は、もの凄いスピードで進化している訳ですが、今回のDPRKの事案を見ていると、根性を持って技術追求すれば、十分にキャッチアップも可能な事を痛感します。
以前、読んだ科学技術を扱った本で、「戦時には、当事国の科学技術は、通常の10倍のスピードで進化する。」との記載があったが、それを実証する事象です。
DPRKにとっては、良くも悪くも、現在は戦時な訳であり、人間のポテンシャルの凄さまじさを感じます。

それに比べれば、たかが旅客機(三菱MRJ)の開発に10数年費やし、未だに失敗続きの我が国は、何なんでしょうか?
加えて、10年以上前から上海では、実運用されているリニアモーターカー建設を、最近、やっとのんびり開始した我が国の危機感の無さにも不安を感じます。

貴公子は、現在、仮想通貨やBlock Chainと言う技術をベースに、Fintechを「研究」しておりますが、今年中にも、これを何か知らの形で、実運用する事を計画しております。
(Fintechは、Finance とTechnologyを掛け合わせた造語)

今年初めに、そう企画した際は、「本当にここまで出来るのか?」と半信半疑でありましたが、今回のDPRKの事案は、闘魂注入と言う意味で、とても刺激になりますね。

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話はガラッと変わりますが、年明け以降の株式の下落相場の中で、すぐにマスコミが景気悪化と煽るのには、同意しかねます。

銀行株の下落が特に激しいですが、某メガバンクなどは、勘定系システムの統合作業を10年以上やっておりますねえ。。
(システムリリースの延期に次ぐ延期で、大金がIT業界に流れ込んでおりますが、世界中の銀行が普通に運用構築している、「たかが勘定システム」で、全く御苦労な事です。最新技術でもない、枯れたテクノロジーの「一体、何がそんなに難しいのか?」 と、是非、聞きたいものです。)

まあ、こうしたローテク企業とか業界の株価が下がるのは当然な訳で、逆に、最先端技術を研究している企業は、どこも増益増収を続けております。
事実、貴公子の周囲にいる、最先端技術企業は、皆、とても景気良いですしね。
(貴公子が注目しているのは、本郷周辺で多く設立されてきている東大発の宇宙開発ベンチャーです。)

その意味で、株式市場(特に、東証指数)は、古い技術企業が中心に構成されており、その指数と景気の良い悪いは、あまり関係ないと思っております。
まあ、金融マーケットも政府の経済統計も、最新科学技術をキャッチアップできていないと言う事ですかねえ。
それだけ、科学の進歩が速いと言う事です。

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