2016年5月17日火曜日

シャープの行く末は厳しい!

本当は、こういう後ろ向きの記事を読んではいけないのでしょうが、誘惑に負けて、読んでしまいました。笑
「背徳のシャープ」って、凄い題名です。


書いてある事は、シャープ経営陣内の内ゲバ話と、Terry Gouの豪腕伝説です。
記事全体で、Terryに対して、厳し過ぎるとは思いますが、今年4月初めに発表された事業計画書を改めて読むと、確かにえげつないですね。
→ http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20160330/9t7b1b/140120160329445343.pdf

報告書6ページ

要は、「リストラはやります。」、そして、「興味があるディスプレー事業だけを、ホンハイは買収します。他の部門は捨てます。」と言っております。
まあ、記事中にもあるけど、完全な不平等条約ですね。
シャープの経営陣が、Terry Gou相手にタフな交渉をして、有利な条件をもぎ取るなんて出来る訳はないと思っていたが、まあ、予想以上に酷いですね。
正に、「されるがまま」ですね。

今日の日経には、こんな記事がありました。→ シャープ、舞台裏で進む鴻海流

(以下、引用)
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「業務の重複・無駄を排することを主眼にやはり人員削減はすべきだと考えている」。鴻海の郭台銘董事長は5月12日、シャープ社員向けにメッセージを送った。
今年の初めには国内の雇用を原則守る考えをシャープ側に伝えたが、シャープの業績悪化を受けて翻意したようだ。国内で3000人、世界で7000人規模の削減を検討しているとの情報が飛び交う。(中略)
郭氏は固定費削減にも手を打ち始めた。「赤字なのになんでこんな立派なビルで仕事をしているんだ。1、2カ月で出て行け」。4月には港区にあるシャープの東京支社を訪れ、声を荒らげた。
(中略)
「まだ出資も受けてないのに郭氏がまるでシャープの社長のように振る舞い、日替わりで次々に指示を飛ばすのは一体どうなのか」。社内ではこんな不満もある。だが、社員をより悩ませているのは「毎日のように鴻海側の言うことが変わる」ことだ。人員削減についても、伝わる情報が1000人単位で変化する。(中略)
シャープの現経営陣はすでに鴻海に物申せる状況ではなく、当事者能力を失っている。
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まあ、日の丸を支えた名門企業の凋落は、泣けますねえ。。。
ただ、Terryも、少し品がありません。

やっていることが、日々の資金繰りに必死な町工場のオーナーみたいであります。
今や、数十万人の従業員を抱える世界的な製造メーカーなのであるから、「相手を出し抜いて、旨いところを独り占めする。」と言うばかりではなく、正々堂々と交渉し、ロジックで相手を心服させる様な「大人の対応」を期待したいですねえ。。。。

こんなことを言うと、Terryに、「だからお前はいい年してダメなんだ!」とか怒られそうですが。笑

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