2016年7月31日日曜日

シャープは、とうとう崩壊か?

シャープの第1四半期決算は、想定通りに散々でした。
そしてそれに伴う株価下落を経て、こんな記事が日経に出ておりました。

→ シャープ株「88円」巡る攻防 再生の左右するOB投資家
(以下抜粋)
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シャープの再生の結末を左右しかねないとも言える株価88円が迫っている。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業による1株当たりの出資金額だ。29日の東京株式市場では一時前日比4円安の90円まで下落し、約半世紀ぶりの安値を付けた。88円を下回ると鴻海はシャープへの出資に障害が出てくる。
(中略)出資が遅れている理由は、中国での独占禁止法に関する審査に時間がかかっているため。長引けば、鴻海はシャープを丸ごとではなく液晶事業だけを購入することが可能になる。シャープのさらなる株価下落を理由に鴻海が買収を破談にする可能性もゼロではない。買収価格の引き下げをシャープの株主総会で再決議するよう鴻海がシャープに求めてくる可能性もある。(後略)
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如何にも、不可抗力の様な感じで書かれておりますが、ホンハイのTerry Gouは、すべてを計算し尽くして、「破談」を演出しております。
Terryが、欲しいのは何年も前から、「液晶部門」だけであり、それ以外には全く興味がありません。
この辺の事は、シャープWatcherとして、何年も前からマークしている人には、ほぼ自明な共通認識です。
この記事を参照 → 暗雲が立ち込める新生シャープの因果応報!

ずっと、「シャープ上層部は、なんでそんな単純なロジックが分からないんだ?」と思っておりましたが、最近になって、上層部は、「知らないフリ」をしているだけだと確信しました。
彼らは、如何に綺麗にホンハイに液晶部門だけを売り渡して、その「労働報酬」として、ホンハイからあてがわれる有形無形のおこぼれを狙っているだけに見えてきました。

本来、会社の存続と雇用確保を最優先して考えないといけない経営陣が、部下を生贄にして、旨い汁を吸おうとしている訳で、まあ組織の末期ですね。

「99%の人間は実直で正直であるが、ずる賢い1%が、策を弄して、そのすべてを簒奪してゆくのが、悲しいけど世の常だ。」と最近、親しくしているロビイストが言っていたが、正にそうなのかも知れません。
貴公子も、そんなに余裕綽々の訳でもないが、いたぶられて奪い取られる一方のシャープのスタッフが、可哀想に見えてきました。

こういう現象を延々と見させられ続けるのは、精神衛生上も良ろしくないですね。
なんだかなあ。。。。

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