2017年1月21日土曜日

知り合いが、先物で自己破産しそうです。

友達と言う程、深い付き合いをしている訳ではなく、数回、お茶したことがある程度の人ですが、まんまと、悪徳営業マンに乗せられました。
世間知らずのエンジニアが、半端な気持ちで、株の先物取引に手を出して、自己破産直前です。
まあ甘いですね。

どうやら、証券会社営業マンからの「少ない投資で、大きな利益を出せる。」と言う話に飛びついた様です。
証券会社の営業マンは、「10万円の証拠金で、300万円の取引が出来るから、大きな利益が期待できる。」とか言います。
また、証券会社のHPを見ても、メリットばっかり書いており、リスクに関しては、意図的に書いておりません。

その知り合いもそうだったのですが、「最悪証拠金の10万円を捨てれば、以上終了!」と考えていた様ですが、先物はそんなに甘くないですよ。

証券会社ははっきり言いませんが(数十ページに及ぶ約款とかに、数行位、サラッと書いてありますが)、先物のリスクは基本的に底無しです。
まあ、専門家でもない貴公子が下手に書くと誤解を招くので、詳しくはこっちを読んで下さい。
→ FX初心者は最初に追証の意味を理解しておきましょう

上記に書いてある様に、「追証(おいしょう)地獄」と言うのがあり、連日ストップ安とかで、取引が成立しない場合だと、膨大な損失が生じる事があります。
今なら、エアバックメーカーのタカタとかが連日のストップ安となっており、急落中です。まあ、どこまで落ちるのやら。下手すると、このまま御臨終かも知れません。(年末は1000円を越えていたのにねえ。。。)

「A社の証券口座には100万円しかいれてないし、そこで買っているB株の先物証拠金には10万円しか設定していない。だから、損失は10万円。最悪でも100万円まで。」とかと安易に、知り合いは考えていた様ですが、はっきり言って、株取引を舐め過ぎです。

損失は、数千万円に及ぶことだってあります。
株に限らず、為替でもゴールドでも石油でも先物取引では、「無間地獄」に陥ることがあります。

意外と知らない人も多い様なので、ざっくりと言いますが、無間地獄を避けたいのなら、現物株以外は手を出してはダメです。
つまり、100円の株を現物で1000株買えば、10万円です。

仮に、倒産して株価が1円になっても、現物株なら、損失は、投資した10万円に限定されます。
一方、先物の場合は、変な「設定」をしていると、底無しの損失になります。

強調したいのですが、先物は、一般のサラリーマンが手を出す性質のモノではありません。
一般のサラリーマンは、現物取引だけにすべきだと考えております。

まあ、知り合いは高い授業料を払いました。
でも、「安易に上手い話に乗ってはいけない。」と、いい年して分からなかったのかなあ。。。

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