2017年8月6日日曜日

保守であることと、右とか左とは関係ないと思う。

週末の土曜日に、近くの本屋をぶらついていたら、目を引く本がありました。
著者は、百田尚樹とか言う人で、貴公子は知らない著者でした。

タイトルがあまりに新鮮なので、購入しようと思ったのですが、ぺらぺらと中身を眺めていみると、字も大きいし、複雑な文脈でもないので、その場で速読することにしました。
速読はそんなに得意ではないけど、簡単な内容なので、ざっと30分で、200ページを立ち読み完了です。

まあ、速読内容が間違ってないのならば(多分、間違っていませんが)、主張以前に非常に子供っぽい本ですね。
本人は、皮肉を聞かせた書き方をしているつもりなのだろうが、その辺のふざけた高校生のバカ騒ぎ的な感じで、3流ゴシップ誌に劣る、ただの屑本であると思う。

また主張自体も、タイトルとは真逆に、戦時中の我が国の朝鮮半島植民地政策を賛美する内容であるが、事実を歪曲しているし、一部の面だけ取り上げて、針小棒大に騒いでいるにしか見えません。

貴公子は、保守主義者として、勤労を尊び、隣人を愛し、家族を想い、故郷を愛し、国家を憂いております。
ただ、保守主義者である事が、この手のウヨク(漢字の『右翼』には尊敬する人物も多いが、『ウヨク』はダメだ。)とゴッチャにされるのは痛恨の極みです。

はっきり言いましょう。
日韓問題に関しては、昔も今も日本が決定的に悪い。

日本政府は、「既に何度も謝った」とか、「日韓基本条約で解決済」とかの論理を使うが、韓国語もそれなりに解し、長年、朝鮮半島問題を研究している貴公子から見ても、日本政府が「誠意を持って謝罪した事実」は一度もないと思っている。
貴公子がそう思っている位だから、韓国の政府当局者や韓国国民は、「日本は謝っていない。」と思っているでしょう。(そして、彼らのこの感覚は正しいと思う。)

当時の植民地政策の中で、個別的に現地の発展に寄与したものは勿論、あったとは思うが、総体として「植民地経営をしたのは事実」な訳で、そこを言い訳するのは、我が国の弱さだと思う。

「あの当時はそういう時代だった。」とか「そうしないと朝鮮は当時のソ連に占領されていた。」とかのロジックはよく聞くけれども、それは別の話です。
我が国が他国を占領した上で、文化まで変えようとしたのは事実なのであり、そこはキチンと謝罪すべきだと思う。
ましてや、我が国は敗戦国であるのに、訳の分からない正当化論をする厚顔無恥さに、保守派として、頭に来ます。

尚、韓国のエリート層とそれなりにコンタクトもありますが、彼らは別にカネを要求しているのでも、無理難題を言っている訳でもありません。
ただ、「キチンと誠意を持って、謝罪してほしい。そして反省してほしい。」と思っているだけです。

兎に角、保守派は、やみくもに自国賛美はしません。
国を愛するからこそ、耳の痛い事も言うし、自民党がダメだと思えば、お灸を据える意味で、批判票として他党にも投票します。
仮に、共産党の言っている事が、国家100年の視野に立った時に、我が国にも世界の為にもなると思えば、共産党の政策でさえも支持さえもします。

保守派とはそういうものです。










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